2024.11.17

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釧路のそばは緑色が常識?茶そばではない…独特の食文化にこめられた歴史とは

今ではよく聞くアレが入っていた!

なぜ、そばが緑色なのか…。竹老園東家総本店5代目の伊藤純司社長にその答えを聞きました。

「今は、クロレラを混ぜているので、緑色になっています」

なんと!”釧路の伝統的なそば”には、クロレラが混ぜられているのです。

クロレラと言えば、たんぱく質やビタミン、ミネラルを豊富に含むと、今では注目されている藻類ですが、なぜ伝統的なそばに混ぜているのでしょうか?

その歴史は東京の「かんだやぶそば」というお店がきっかけだったのだそう。

「そばは新そばの時期は緑色になるが、時間が経つとだんだん色が悪くなってしまうので、それを緑色にするために、そばもやしを擦って入れたのが始まり」と伊藤社長が教えてくれます。

新そばの時期は左のように緑がかった色になる

その東京のお店でやっていた工夫を、竹老園の初代、伊藤文平が北海道に持ち込み、釧路の”伝統的なそば”として根付いたのです。

釧路のそばが緑色なのは、「お客さまに1年中、新そばの気分を味わってもらいたい」という、そば職人たちの熱い思いから生まれた工夫だったのです。

「緑色のそばを『藪そば』と呼んでいた時代があって、全国的には減っているかもしれないが、まだ釧路に残っているということで、伝統なので続けていきたい」

では、なぜ竹老園が始めた緑そばが、釧路全域に広まったのでしょうか?

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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