2024.11.09

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牛乳を出せない牛“まめちゃん”の新たな生き方「牛たちのかくれ家」が目指すもの

牛たちに癒しの力を発揮してもらう

関口さんの思いに、職場の上司である町村農場の町村均社長は「応援しがいがある」と話します。

「すべてを救えるわけではないが、人間の生活の役に立てていくような発想を持ってやっているから、それはそれで1つのあり方なんだろうな」

「牛たちのかくれ家」は築30年以上の牛舎。
雨漏りもするほど老朽化していて、電気や水も確保できていない状態でした。
手持ちの資金も、あまりなかったため、自分たちで修理を始めました。

関口さんに共感し、協力してくれる仲間もいます。
村上玲央さんもその一人。

「本気なんだというのが分かって、自分も協力したいなと」

関口さんは、引き取った牛たちとともに、日本では珍しいあることを始めようと考えていました。

それが「セラピーCOW」。牛のアニマルセラピーです。

「COW HUG(カウ・ハグ)」といって、オランダやアメリカなどではイヌやネコ同様、牛たちと触れ合える牧場があるんです。

ニューヨーク大学の動物による心理療法に詳しいキャサリン・コンピタス博士によると、その起源はオランダにあるといい、「ずっと前から行われていた」そう。

キャサリン・コンピタス博士

「人々は都会から田舎に行き、牛とハグをして過ごすことでストレスを軽減していた。アメリカでも広まってきていて、不安やうつ病にも効果がある」といいます。

「もし日本でやるなら、とても素晴らしいことだと思う」と話してくれました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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