2024.11.07

育む

勉強や食事を一緒に…子どもたちに“第3の居場所”「無料」の裏で運営の苦しさも

悔しいけれどお金がないとできない

北海道旭川市で活動する団体『えんぴつとはし』も、企業や市民から寄付金や食料品の提供を受けながら、運営しています。無料で居場所と食事を提供している分、運営は厳しい状況です。

この状況を北海道教育大学旭川校の高橋一将准教授は「悔しい」と話します。

「悔しいが、お金がないと出来ないんですよ。お金だけがすごく難しい。一緒に未来を作っていける人が増えていったらいいなと思いながら、踏ん張っています」

それでも続けるのには、「えんぴつとはし」も「ふきのとう・子どもクラブ」も共通する思いがあります。

「地域の子どもたちに、新しい居場所ができることはすごくいい効果がある。いろんな方向から、素晴らしい教育に対して開かれた場所になればと思っています」

「居心地がよくて、安心できる場所にしていきたい」

運営者たちは、子どもの孤立化を防ぐため、これからも“第3の居場所”を作り、地域と子どもを結び続けます。

『ふきのとう・こどもクラブ』を支援している日本財団は、2016年から全国で“第3の居場所”の開設支援を始めました。

2020年は、コロナ禍の影響で開設数が少ないですが、ここ数年で開設数が増えているのがわかります。

一方、旭川で活動する『えんぴつとはし』のように、地元企業などの支援を受けながら運営している団体もあります。

“第3の居場所”を作った団体に運営をぜんぶ任せるだけでなく、私たちが地域とともに、子どもたちが安心して過ごせる場所を支えていく必要があります。

文:HBC報道部 
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年10月17日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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