2024.11.07

育む

勉強や食事を一緒に…子どもたちに“第3の居場所”「無料」の裏で運営の苦しさも

行政だけでは手が届ききらない…

旭川市の調査によりますと、子どもが1人で夕食を食べる家庭は、両親がいる世帯で7.8%。
母子世帯は10.6%なのに対し、父子世帯では16.7%と、約2割にのぼりました。

旭川市子育て支援課の香川秀頼課長は
「さまざまな事情で、夕食を一人で食べなければならない子どもがいるのは十分承知しているが、私たちだけでは手の届かないところに手を差し伸べて頂いて非常にありがたい」と話します。

各地に広がる“居場所”

“子どもの孤立化を防ぎたい”という思いで、居場所を作る団体は、北海道内各地で増えつつあります。

札幌市中央区にある、障がい児向けの絵本も取り揃えている『ふきのとう文庫』です。

図書館に併設された多目的室で『ふきのとう・こどもクラブ』は、日曜日から水曜日に活動しています。

対象は幼稚園児から高校生までと幅広く、子どもたちは宿題をしたり、本を読んだりと、自由に思い思いの時間を過ごします。

小学3年生の女の子は、「宿題もちゃんと出来て、家でやらなくて済む。何より、ここで友だちがたくさんできたのがいいなって」と教えてくれました。

『ふきのとう・子どもクラブ』では、夕食ではなくおやつを食べるカフェタイムがあります。利用料はかかりません。

この場所の運営費は、日本財団からの寄付で賄われています。
しかし、いまの状況を維持していくには、不安が残るとクラブの星野康さんは話します。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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