2024.11.01
出かけるHBCアナウンサーの佐藤彩です。
私はこれまでのシリーズ2作品も、公開された当時に見ていました。
完全なるホラーだと思って見ていたら、それ以外の視点も描かれていて、いい意味での裏切りがありました。意外性のある展開も面白く見ていました。
ただ、成田凌さんが演じる連続殺人鬼・浦野が残虐すぎて、もしも現実にこんな人がいたら…と思うと、「絶対スマホを落としたくない!」と強く思った記憶があります。笑
浦野の残忍さ、執着は、とてつもなく気持ち悪くて、恐ろしくてぞくぞくしました。
その続きが今作で描かれるということで、復習はせずに試写会に参加しましたが、十分物語には入っていけて、最終章を楽しめました。
結局、試写会後におさらいしたくなって、もう一度過去2作も見たのですが…笑
お時間のある方は、ある程度復習してから見ると、さらにストーリーに潜り込めるかと思います。私のように、後からもう一度浦野の人物考察をしたくなるかもしれませんが…。
前作を見ていない方は、公式サイトなどでふわっとでも事実関係をみておき、主要人物を把握しておくといいかと思います。
最終章は、どうだったかというと…
作品を見る前には、想像できなかった展開でした!
ラストに至るまでには、「心のざわつき」がありました。
今までは「命を狙われる側」や「刑事側」から、客観的に見ていた殺人鬼・浦野ですが、今作は何と言っても浦野が主人公。浦野目線でストーリーを追っていくことになります。
浦野の裏側…奥にある潜在意識を、覗き見たような気持ちになりました。
「理解不能」と思っていた猟奇的な殺人鬼のはずなのに、また違った角度で見えてしまったのです。
この自分の感覚は何なのだろうと思い、心がざわざわざわざわ・・・。
ある女性に固執する姿も、欲望・感性がぶっ飛んでいる感じも、気持ち悪い表情も、目の演技も…成田凌さんの怪演は、今作も健在です。
なので、とても不気味なのは変わりません。
なのに、ただただ「気持ち悪い殺人鬼」と思っていた人の「心」を感じ始めてしまう自分に、価値観が信じられなくなるような、変な感覚になりました。
「私の価値観って…なんなのだ!?」 という心のざわついた感じ、今も忘れられません。
あなたは、どんな感覚になるでしょうか。
ぜひ劇場でご覧になって、感じてみてください。