2024.10.27

暮らす

クマは小学生の身長ほどの草があれば、隠れて移動できる… 札幌で広がる対策と、今後の課題/2024年の草刈りまとめポイント版

9カ所の草刈りから、見えてきたこと

ことし札幌では、市内の9カ所でクマ対策の草刈りが行われました。
町内会や学校のほか、学生が作ったクマ対策グループが主催したものもあります。11年目のベテランの参加者もいれば、ことし始めて参加した高校生もいました。

「住民による草刈り」の輪は、地域や世代を越えて、じわじわと広がっています。
札幌市内ではほかにも、クマを引き寄せる放棄果樹の撤去や、ごみ拾いなどの活動も行われています。

ただ、ことしの9カ所はいずれも「常連」。うち8カ所が南区で、東区が1カ所でした。
一方でクマの出没地点は西区や中央区など広範囲に広がっています。

ことし7月、札幌・中央区の自然歩道で確認されたクマ(札幌市が設置したカメラで撮影。画像提供:札幌市)

クマとの事故を防ぎたい、怯えず安全に暮らしたいというのは、どこの地域も共通の思いではないでしょうか。町内会長が企画するのももちろん良いですし、住民のどなたでも、学生が企画してもいいのです。

あなたのマチの暮らしをどうしたいのか、そのためにどこでどんなクマ対策が必要なのか、考えてみませんか?

札幌市によりますと、ことし草刈りを実施したこの9カ所では、対策以降、クマが通った形跡は確認されていません。効果がある対策と言えます。

札幌市内で、じぶんの住む地域でも草刈りをしてみたい…と感じた方は、札幌市環境共生担当課(011−211−2879)に連絡してほしいということです。
いつ・どこを草刈りしたらいいか、地域の説明はどうしたらいいかや、場所の使用許可、道具の貸し出しについて相談を受け付けています。

ことし草刈りを実施した9カ所がどこか、誰が関わって企画されたのかは、詳細版の記事でお伝えしています。
「私の後ろに“クマ”が隠れていたの、気づきましたか?」身近に潜むリスクには、できる対策がある/札幌・2024年の草刈りまとめ詳細版

連載「クマさん、ここまでよ
暮らしを守る知恵のほか、かわいいクマグッズなど番外編も。連携するまとめサイト「クマここ」では、「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵や、道内のクマのニュースなどをお伝えしています。

文:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は取材時(2024年5月~10月)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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