今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2024年10月21日〜10月25日ピックアップ分)
お気づきになられましたでしょうか?
日没後の、エゾシカのシルエットの背景に、長い尾を引いた、「紫金山・アトラス彗星」が写っています。
条件が良ければ、肉眼でも見ることが出来て、携帯で撮影することも可能な彗星の登場は、天文好きならずとも大きな注目集め、たくさんのお写真がインスタにアップされました。
その中でも、いまのところ唯一(?)「北海道3大かわいい動物」のハッシュタグをつけていただいたのではないかと思われるのが「きょうの1枚」です。
8万年に1度という、とてつもない時間の単位で、姿を見せた彗星。
かたや、寿命は3〜4年と短いものの、種の存在を永遠につなごうと、過酷な野生を日々生きるエゾシカ。
時間の単位が全く異なる2つが1枚の写真となって、かもし出されたお写真に、独特な世界観を感じますね。
冬支度で大忙しの、エゾナキウサギ。とってもキレイな枝をゲットして、心なしかその表情も、うれしそうに見えますね。キレイな〝髪かざり〟のようにも見えます。
エゾナキウサギは、〝冬眠〟はしないのですが、冬にはエサがまったくなくなってしまうので、岩と岩のすき間の巣穴に食料を貯めておき、それを少しずつ食べながら春を待ちます。
エゾナキウサギは、いまから1万年前以上前の氷河期に、シベリア大陸からやって来たと考えられています。
氷河期が終わり、氷が溶けて海水面が上昇して、北海道がふたたび島になると、ナキウサギたちは、涼しい山岳地帯にすみかを移して、生き続けました。
エゾナキウサギの魅力は、見た目のかわいらしさはもちろん、小さな体にもかかわらず命をつなぎ続ける、強靭な生命力にあるのかもしれません。