2024.10.26

出かける

老舗銭湯が「若者も繰る場所へ」幾度の対立・トラブルも乗り越えた38歳【北海道・旭川市】

「目玉」をめぐって意見の対立も

「菊の湯」前経営者の熊谷さんは「お風呂屋さんだから大変です。時間的な拘束や金銭面とかあることを分かった上でやってほしい」と「菊の湯」復活案になかなかうなずくことができませんでした。

「やる以上は長く続けてもらいたい」

そんな熊谷さんを、塩路さんは半年かけて説得し、施設を借り受けました。

「新生・菊の湯」の目玉に据えたのは、若者にも人気のロウリュ式のサウナ。

クラウドファンディングでの資金調達も順調に進み、「3年くらいでサウナ代をペイにできる計算になっている」と意気込んでいたところ、またしても意見が対立します。

光熱費が割高のサウナの導入を、熊谷さんが心配したのです。

塩路代表「サウナを残すことは銭湯には重要」

熊谷さん「今はな」

塩路代表「今じゃなくて今後もです」

熊谷さん「いや、わからんぞ」

塩路代表「銭湯からサウナを無くすことで客は減っていく」

熊谷さん「まぁ、やってみれ。俺なら絶対やらんぞ」

塩路代表「僕らもそれで…頭を打つこともあるかもしれないけど1回僕らはそれでチャレンジしたい」

熊谷さん「やってみれ」

サウナにも勝る、熱い思いが通じました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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