2024.11.04
出かける平取町グルメでお腹を満たした一行は、次の目的地、「平取町立 二風谷アイヌ文化博物館」(平取町二風谷55)へ!1992年にオープンした、こちらの博物館は、「アイヌ文化を守り、そして未来へと伝えていくこと」がコンセプト。沙流川流域のアイヌ文化を中心にした展示が充実しています。
この日は、『連続ドラマW ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―』とのコラボイベント、「実写版『ゴールデンカムイ』衣装展in平取 ~新章開幕記念~」も開催されていましたッ!(※~10/4まで。現在は閉幕)
映画で使用された衣装や、小道具の展示は見どころが満載ッ!杉元・アシㇼパ・尾形・白石・鶴見・土方の6 体同時展示は全国初です。ツアーに参加した皆さんも「これは豪華!」「貴重すぎる…!」と、興奮気味のようすでした
期間限定展示を見学したあとは、「二風谷アイヌ文化博物館」の展示を学芸員さんに案内していただきます。
「『ゴールデンカムイ』をきっかけに、アイヌ文化に触れて、関心を広げてもらえると嬉しいです!」
博物館学芸員の廣岡絵美さんが、笑顔で話します。
「人々の暮らし」「神々のロマン」「大地のめぐみ」「造形の伝承」の4つのゾーンから成る館内の見どころについて、解説をしてくれました!ツアー参加者の皆さんも、真剣な表情で話に聞き入っています。
こちらは、『ゴールデンカムイ』でもおなじみの「マキリ」。皮をはぐ用、器の内側を彫るため用など、用途ごとにたくさんの種類があります。緻密に彫刻されたアイヌ文様が美しいッ…。
こちらは、赤ちゃんを上に乗せて寝かせる「シンタ(ゆりかご)」というもの。吊り下げて使用し、軽く揺らせば、赤ちゃんが気持ちよく眠ることができます。屋外にも持ち出せるので、赤ちゃんを見ながら、畑の仕事もできるという優れモノとのこと。
こちらは「アットゥㇱ」と呼ばれる、オヒョウなどの木の内皮の繊維を使った、アイヌの織物です。衣服や半纏、帯などの小物類等に使用されています。女性の手仕事として、受け継がれてきました。
ほかにもアイヌの伝統的な工芸品や、当時の暮らしぶりがわかる資料など、館内の多くの貴重な展示について、解説をいただきましたッ!このほか、博物館では、木彫や刺繍などを体験学習できるコーナー(要予約・申し込みは10名以上から)なども充実していますので、気になる方はぜひ博物館の公式HPで確認を!
→後編レポへ続きます。
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※2024年10月取材時の情報です。最新情報は各店舗・施設のHP等をご確認ください。
文・撮影:Sitakke編集部ナベ子