商品パッケージや表紙は、実際の画像の縮小コピーを重ねて制作。商品そのものは100均ショップやホームセンターを隈なく見て、使えそうな材料をアレンジしてつくる。中でも一番小さいモロッコヨーグルは電気パーツをアレンジしてつくった。「パソコンもいじれない人間なので、すべてがアナログなんです(笑)」。
風音さんがドールハウスを制作する際、設計図も書かなければ、下書きも寸法計算もしない。頭の中で景色を描き、いきなり立体造型から入るというから驚く。「本来であれば最初に設計図をおこしてとか、ちゃんとした工程があると思うんですけど、それができないんです。そこがまさにコンプレックスだったんですけど、最近はもう開き直って、下地がなくてもつくれる自分を少し認めるようになりました(笑)」
実は昨今の材料費高騰の影響で、昨年からオーダーは一時ストップしている。「材料費が上がっているからとかといって、簡単には値上げできない。お客様からは『ちゃんと採算が合う金額で請求して』と言われることもあるんですが、性格的にできないんです(苦笑)。でもこのまま続けていくと行き詰まるので、まずは一旦お休みをいただいて、気持ちと形が整ったら再開します」。
これまでの作品はInstagramで公開中。
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【風音(kazeoto)】
Instagram @kazeoto_kazetoasobu
■【函館】光と影、今と昔が交錯する「朽ちていく美」の異世界。
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