小樽観光協会が運営するWebマガジン「小樽通(おたるつう)」より、選りすぐりの情報をお届けします。
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2024年夏より、小樽観光協会が発行する「小樽自身」が、Webマガジン「小樽通(おたるつう)」として、新たな公式メディアとしてスタートとしました。
「小樽通」は、小樽のマチに精通した、おもてなしの心で伝える、暮らしと旅のメディアです。自分の大切な人を、案内する時に読んでもらえたなら幸いです。
「小樽通」というウェブマガジンになったからには、小樽市内の通りにスポットを当てていこう、ということになり、今回は梁川通りのお話です。
梁川通りの「やながわ」は、榎本武揚の号が梁川(りょうせん)と称したことから、その功績に感謝と尊敬の意も込めて訓読みした上、命名されたといわれています。
榎本武揚は未開の荒野だったこのあたり一帯を購入し土地の管理を行ったということです。榎本武揚が建立した龍宮神社も梁川通りの近くにあります。
ところで榎本武揚とは、どのような人物かご存知でしょうか。
榎本武揚は幕府軍のリーダーとして最後まで戦った武将です。にもかかわらず 明治政府は敵軍の将である榎本を大臣として登用しました。新国家には欠かせない人物となり、明治の近代化に大きな功績を残していく人物です。
詳しくは、小樽自身2023年4月号の記事をご覧ください。
梁川通の場所は小樽駅を出発し少し海側に坂を下ります。国道5号線を渡り2本目の道路を左側へ。アーケードがある都通りと道路を挟んで反対側になります。
早速、梁川通りを歩いて行きたいと思います。
中央通り(小樽駅からまっすぐ海へ続く通り)から梁川通へ入っていくと小樽の街中にありながら観光客用というよりは、市民が普段生活の中で利用しているお店が多数並んでいます。
「らーめん渡海家」「そば処 やま安」「居酒屋日本海」「Coffee Shop 美蝦」などいろいろなジャンル飲食店が揃っています。忘れてはいけないのが、 市民にも観光客にも大人気の「若鶏時代なると」「なるとがある通り」と言えばわかる方もたくさんいるのではないでしょうか?
そして、夜遅くまで営業している八百屋さん「斉藤商店」。
斉藤商店さんにお話を伺ったところ、朝の9時から夜の9時まで営業しているそうです。夜に来るお客さんは外国の観光客の方が多いようで、みなさんフルーツなどを買って宿泊施設に持ち帰るそうです。早く閉まってしまうお店が多い中、夜遅くまで営業している貴重なお店となっています。
観光客に大人気の三角市場とは違い、地元の人が通う小樽中央市場もあります。
梁川通を挟んで両脇にあるうす緑と白の横じまの建物が小樽中央市場です。中には30店舗近くお店があり市場定番の鮮魚店、八百屋さんやお洒落な雑貨屋さん、カフェ、バー、お蕎麦屋さんなど個性的なお店が勢ぞろいです。
もう一つ気になるのは美容室が多い事。
梁川通りはオシャレな人が行く隠れスポットなのかもしれません。