2024.10.22

食べる

老舗の味を守りたい! 人気そば屋で進む世代交代【十勝エリア】

受け継いだ味に笑顔が集う「そば蔵大正(笑)庵」

幕別町駒畠で農家の長崎勉さんがそば店をオープンしたのは2000年のこと。その名は百姓(笑)庵。十勝のそば文化をけん引したが19年に惜しまれつつ閉店。その流れをくむのが風光明媚(めいび)な大正時代の古民家で営む大正(笑)庵だ。

大正(笑)庵は02年にオープンし、15周年を区切りに一旦閉店したが、翌年、現店主の坂本仁さんが経営を引き継いだ。そば打ちは百姓(笑)庵で修業し、同店を営んでいた長崎さんを師と仰ぐ。中標津産キタワセを十割そばで提供し、強いコシと喉ごしの良さが特徴。店の名に恥じることのない、手間暇かけたそばを打ち続ける。

〈天ざる〉1,550円は名物でもある〈ごぼう天〉と肩を並べる人気メニュー。サクサクの天ぷらの調理は坂本さんの奥さまが担当する。地元の山わさびを添えている

坂本さんは大のラジオ好き。古いラジオとメーカーキャラクターのコーナーがお気に入り

師匠である百姓(笑)庵の長崎さんに教わった技術と「お客さま第一、お客さまが師匠」という精神を糧に研さんを続けている坂本さん。「メニューも蕎麦打ちも未完成。スタッフに支えられながら日々修行です」と謙虚に話す

北海道芽室町西士狩北5線25
Tel:0155・62・8833
営:11時~14時
休:月・火曜(祝日の場合は営業)

※フリーマガジン「Chai」2024年10月号より。
※撮影/辻博希、平栗玲香、清田千裕。写真の無断転用は禁じます。

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「そばのおいしい季節です」
Chai10月号は十勝の名産・そばを特集しています。帯広をはじめ十勝管内で味わえるそばの種類の紹介や、選りすぐりのそば屋など約20店掲載。

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