2024.10.16

暮らす

「値上げしても給料も上がればいい」が実現?最低賃金1000円超でこの秋は…

廃棄や規格外品も工夫して…

キテネ食品館で売られているこちらのうどん。

実は、餃子の皮の余った部分を集めて練り直して作ったんだそう!
お値段は150g37円・39.96円です。

茹で上がりが“ツルモチ食感”で、美味しくしかも安くできる商品だと店側は胸をはります。

このほか、カタチが少し崩れた規格外の豆腐を仕入れて安く販売するなど、店頭ではできる限りの努力が続けられています。

この先、値上げは年末にかけて沈静化する見通しです。
少しほっとする反面、厳しい状況が続くのではないか…という心配もありますが、実は明るい話もあります。

物価と並行して給料も上がる?

それが、「最低賃金の上昇」です。

国が定める最低賃金が10月から引き上げられました。これによって、北海道では【時給960円→1010円】になり50円アップします。
北海道でも、ようやく1000円の大台を超えることになります。

札幌市中央区の弁当店『はちわか』。パート従業員が24人います。
時給はすでに最低賃金以上になっていますが、人員確保のため、10月から全員の時給を50円以上アップします。

『はちわか』の八若晋二社長は「時給を50円上げたら、50円の経費がかかるので弁当を値上げしないといけない」と話します。

「弁当に入れる食品を削っても客は分かるので、またお客が居なくなる。うちの場合は、絶対に食品を削ることはしない」

一方、従業員は給料が上がることに歓迎の声がほとんど。
ただ、賃金が上がることで、こんな心配もあります。

「時給が上がるのはいいけど103万とか130万になっちゃうし、そうなると働きたくても働けない」

“年収の壁”を超えると、扶養から外れたり、社会保険料が発生したりするため、働く時間をセーブする人もでてきそうです。

そうなると会社側には、減った分の労働力をどう確保するか、新たな悩みとなりかねません。

民間給与は過去10年で最高水準

先週、国税庁が公表した調査結果では、民間企業で働く人の去年1年間の給与は【平均460万円】でした。
これは3年連続の増加で、過去10年で最も高い額となりました。

ただ、この10年で一番暮らしが楽か…というと、そういう実感がないという方がほとんどではないでしょうか。
実態として、まだ物価の上昇に追いついていないのかもしれません。

物価が上昇しても、賃金の上昇とバランスが取れれば、景気は上向く。新たに国のリーダーになる人には。しっかり経済対策をやってほしいものです。

連載「じぶんごとニュース

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年9月30日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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