HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。
「なぜこんなところにポツンと店が?」
北海道で見つけた、知る人ぞ知る、「ポツンと1軒、うまい店」をご紹介します。
今回の舞台は、帯広の上清川町(かみきよかわちょう)。
帯広市内からは、20kmほど離れた十勝の農村地帯です。
そんな帯広・上清川町のポツンと一軒うまい店を、地元の人たちに聞き込み開始!
地元民:「何か小屋っぽくて、かわいらしい感じのお店で…」
地元民:「手作りのケーキがすごくおいしい。洒落てるのすごく」
マチのみなさんから得た情報をもとにお店探しをスタート!
道道55号線を帯広空港の方向に進み、途中の交差点で右に曲がります。
畑の真ん中の道をひたすらまっすぐ走ると…
ディレクター:「白樺の林にお店の小さな看板があるということなんですが、まだお店の看板は見えません」
ディレクター:「あ、看板ありますね。カフェ『ある』って書いてます。左に300メートル。ここを曲がってみたいと思います」
進んでいくと、林の陰から建物が…かわいい木の山小屋風の建物が見えてきました。
ついに発見!十勝の広い畑の真ん中にポツンと建つ、山小屋風のカフェ『ある』。
今年でオープン19年目を迎えます。
店主 広瀬 純江さん:「『こんなところでやっても誰もお客さん来ないよ』ってよく言われたんですが…」
そう話すのは、カフェ『ある』の店主、広瀬純江さん(ひろせ・すみえ)さん。
帯広生まれの帯広育ちです。
田舎で店を開くことは、姉、初代(はつよ)さんと二人で描いた夢でした。
姉の初代さんが道内を駆け巡り、カフェの候補地として探してきたのは、二人の生まれ故郷でもある帯広の農村でした。
姉の初代さんが目をつけたのは、離農した農家さんが使っていた納屋だったのです。
初代さん、純江さん姉妹は、畑の真ん中にポツンとある古い納屋がとても気に入りました。
純江さん「山が見えて、静かで、こんなとこに住めるなんて幸せだなと思いました。夜は星が綺麗だし、もう最高。もうここしかないって、それも即決で決まりましたね、うちの姉と話して」
誰も来ないのではないかと心配された、畑の真ん中にポツンと建つ古い納屋のカフェは19年かけて、全道各地から人が訪れる人気店となりました。