2024.10.12

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「正直、戸惑った。でも…」こころが男性どうしのふうふが、授かった命 【忘れないよ、ありがとう①】

「こころが男性どうし」のふうふ、ちかさんときみちゃん。
見つめているのは、2人の赤ちゃんのエコー写真です。

連載「忘れないよ、ありがとう
(最新話公開を前に、家族のこれまでを改めてお伝えします)

「赤ちゃんができました」

実は、赤ちゃんができました

2021年9月、当時入社3年目の記者だったわたしは、2人から電話で報告を受けました。2人とはそれまでに、1年ほど交流がありました。幸せな知らせに、こころから祝福する気持ちと、「しっかり取材し、伝え続けなくてはいけない」という、責任に近い気持ちが湧いてきました。

なぜなら2人は、「こころが男性どうし」のカップルとして生活しているからです。

左は「きみちゃん」、29歳です。からだは女性、こころは男性のトランスジェンダーです。「男女関係なく好きになった人が好き」と話しています。

右は「ちかさん」、32歳です。からだは男性、こころは男性ですが、日によって女性寄りの日もあって、好きになるのは男性だけです。
からだが女性の「きみちゃん」のことは、「ひとりの人間として優しいし、頼りになるというところで好きになった」「性別は意識していない」と話しています。

こころは男性の「きみちゃん」が、妊娠や出産という「女性のもの」とされてきた経験を通し、何を感じていくのか。
「こころが男性どうし」のカップルの出産を、まわりはどのように支えていくのか。
そして、性別にとらわれない2人による子育ては、どのようなものになっていくのか。

「LGBT」や「性の多様性」という言葉をよく見聞きするようになった今、2人の姿を多くの人に伝える必要があると感じました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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