2024.10.15
出かける江戸から明治…激動の時代を生きた土方歳三。その歴史を語り継ぐ場所がまもなく消えようとしています。
函館のマチと湯の川温泉の間にある、「哀愁テーマパーク土方・啄木浪漫館」は10月末で閉館予定。
新選組・土方歳三の足跡をたどる資料の数々を前に、”土方愛”あふれる館長は寂しさを隠せません。
惜しまれつつ消える「土方・啄木浪漫館」を取材しました。
江戸末期に活躍し、新選組”鬼の副長”と呼ばれた土方歳三。
戊辰(ぼしん)戦争で北海道函館市にわたり、1869年に34歳の若さで戦死しました。
その最期の地とされる場所には、いまもファンが足を運びます。
「土方・啄木浪漫館」にも多くの人が訪れます。
1階は土方歳三に関連した資料。2階は函館市にゆかりのある石川啄木の資料を展示しています。
この浪漫館が10月31日に閉館することになりました。
建物の老朽化と、佐藤豊館長が経営していた珍味製造会社の倒産が理由です。
「展示資料は貴重なものばかり。非常に辞めるのは惜しい」
浪漫館は1999年にオープン。
その5年後、HBCは土方に扮した佐藤館長を取材していました。
「土方があなたは俺の生まれ変わりだから『ぜひ記念館をやってくれ』と夢に出た」と当時、話してくれました。
佐藤館長は土方の歴史にまつわる日本刀や文献などの資料を集め続け、その数は1300点以上にのぼりました。
そんな”土方愛”がつまったコレクション。
佐藤館長は、閉館後の行く末を心配しています。
「バラバラになるのが困る。本社の債務を返さなきゃならない。歴史を大切にしている企業が、資料を一括して引き受けてくれるのが望み」
会社の債務返済もあり、展示資料を買って欲しいのが本音です。
そして、消えゆくのは施設だけではありません。
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