北海道 十勝地方・帯広在住のライターが地元の魅力をお届けします。
みなさんは「北海道の秋」というと何を思い浮かべるでしょうか?野菜や果物、水産加工品など、秋の味覚を思い浮かべる方も多いでしょう。
もちろんそれも大きな魅力ですが、北海道の秋はそれだけではありません。
今回ご紹介するのは、十勝地方・帯広で、すばらしい紅葉が楽しめる「真鍋庭園」です。
「真鍋庭園」は十勝地方の帯広市にあります。帯広市には札幌から車で約3時間、JRの特急だと約3時間40分で行くことができます。帯広駅からは車で約10分、バスでは約30分の場所です。
北海道を代表する美しい庭園が集中する、全長約250kmの「北海道ガーデン街道」。
その街道の中にあり、四季折々で違った表情を魅せてくれるのが「真鍋庭園」です。
「真鍋庭園」は25,000坪(東京ドーム約1.8個)の広さがあり、「日本庭園」「ヨーロッパ風庭園」「風景式庭園」の3つのテーマで構成されています。
元々は運営している「真鍋庭園苗畑」で販売している、園芸品種の育成サンプルとして作られた庭園なのだそう。日本初のコニファーガーデンとして1966年から一般開放され、2026年には開園から60周年を迎えます。
ヨーロッパ風庭園の中には、オーナーのご自宅もあります。オーストリアの伝統な木造建築「チロルハウス」です。
野生のエゾリスとも出会うことができます。秋は園内に落ちているドングリを集めているのだそう。野鳥を観察することもでき、シマエナガを見られることもあります。
園内にはたくさんの池がありますが、すべてがつながっています。池の水は地下320mから、ポンプなどを使わず自然に湧き出しているのだそう。大雨が降って水位が上がることはあっても、濁ることはありません。池には鯉やニジマスなどが住んでいます。
園内には教会もあり、結婚式を挙げることもできます。2024年に結婚式を挙げたカップルは3組だそうですが、フォトウエディングやコスプレの撮影でも利用されています。特別な利用料は必要なく、入園料だけで利用可能です。