2024.10.12
深めるおよそ1か月ぶりに、レンタルキッチンにやってきた北田怜奈さん。
2度目の「お菓子屋さん」オープン日は、3日後です。場所は地元で開かれる「マルシェ」に決まりました。
一度目とは違い、多くのお客さんが初対面の人です。
小学3年生のとき『起立性調節障害』を発症した怜奈さん。
コロナ禍もあり、人とコミュニケーションをとる機会はほとんどありませんでした。
次のマルシェでは、初めて会う人とも交流したいと話す、怜奈さん。
「本番には強い」と気持ちの面では自信がありますが、体調面では不安が…。
弥生さんがその体調を気遣います。
「途中で“できない”っていう身体の状態が、いつ来るかわからないところでのチャレンジなので…」
マルシェ当日は、あいにくの雨模様。たくさんの人がいる会場。初めて会うお客さん。怜奈さんの苦手なものばかりです。
そんな彼女の緊張をほぐしたのは買ってくれた人たちの「笑顔」でした。
残り1時間…、お菓子が順調に売れ、お客さんと交流するにつれて、怜奈さんの表情も柔らかくなっていきます。
「どうぞ!ありがとうございます!」明るい声が響きます。
最後のお客さんを見送り、この日の分は、完売です!
「作るの大変だったけれど、喜んでもらえるなら頑張りたいなと思います」
「初めての人が来て、緊張していたけど途中から楽しくなってきました」
不安の中、諦めずにやりぬいた北田怜奈さん。生きづらさを抱えながらも、彼女の挑戦は続きます。
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