2024.10.10
暮らす一方、去年に比べてどのくらい地価が上がったかの「上昇率」を見てみると、商業地・住宅地ともにトップは千歳市。
次世代半導体工場「ラピダス」進出の効果が続いています。
北海道不動産鑑定士協会の横山幹人理事は「従業員や工事関係者の宿舎やホテルに関連して商業施設も必要なので上昇率も上位にきている」と分析します。
また、真狩村・ニセコ町・蘭越町など、インバウンドでにぎわうニセコや周辺の住宅地も、軒並み上昇。
リゾート施設の従業員住宅や別荘の需要が反映されたとみられます。
ニセコエリアだけではありません。
住宅地の上昇率が20.1%、北海道内3位、全国8位にランクインしたのがJR富良野駅から西に2キロほど、富良野市北の峰町です。
多くのホテルやコンドミニアムが立ち並び、香港からの観光客は「すごく落ち着いている雰囲気で、人と景色がとてもいい」と話します。
冬はスキー場で体感できるパウダースノーが魅力で、「第2のニセコ」とも評されています。
2023年度は約190万人が訪れコロナ前の水準までほぼ回復しています。
いま人気なのは大きな窓から四季折々の景色を楽しめる貸別荘です。
1泊8万円から15万円ほどで宿泊でき、客の9割は外国人だということです。
オールアバウトフラノでは40棟ほどの貸別荘を所有しています。
池野正樹代表は「富良野はもともと夏にたくさんの観光要素がある地域なので、周辺の地域も含めてプロモーションしていくことが大事。地価が上がってくることによって地域全体の価値が上がってくる」と話します。
一方で、円安を背景に土地だけを買い求める海外の投資家も増えているということです。
元々住んでいた人が土地を手放し、市外に引っ越すケースもあるといい、地域のコミュニティをどうつくっていくかが今後の課題といえそうです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年9月17日)の情報に基づきます。
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