2024.10.07
深める両親が結婚した年は、余市町出身の毛利衛さんが、スペースシャトルで宇宙に行き、バブル景気の崩壊で、不況が深刻化した時代です。
夫は外で24時間バリバリ働き、妻は家庭を守る。
結婚すれば、女性が名字を変えて家庭に入る。それが当たり前でした。
結婚前、2人で名字について話し合った両親。
事実婚も2人の選択肢の一つでした。
しかし、父方の祖父の承諾は得られず。
両親は法律婚を選び、母は三栗谷の姓を名乗ることになったのです。
父は、母の考え方は理解していましたが、結婚を認めてもらうために「無理を聞いてもらった」と当時を振り返ります。
母は30年近く人生をともに歩んできた「山本」という名字を変えた瞬間に「私が誰だかわからなくなってしまう感じがした」といいます。
違和感をぬぐえなかった母はある手段に出ます。