人里離れてポツンとたたずむ、知る人ぞ知るうまい店を紹介。
今回は、幕別町忠類の山の中にひっそりと佇む古民家カフェを紹介しました。
今回の舞台は十勝の幕別町忠類。
忠類と言えば1969年にナウマンゾウのほぼ全身の骨格が発見された町として脚光をあびました。
そんな忠類にポツンと一軒うまい店があると聞き、地元の人たちに聞き込みを開始!
スタッフ:「どんなところに?」
地元民:「ほんとにね 山の中にポツンとある感じ」
地元民:「こんなクマ出そうなところでやるの?って言いましたもん」
それぐらい山の中にあると言います。
町の人に聞いた道をひたすら進むと…
スタッフ:「周りに建物が無くなってきました」
さらに砂利道を進み、この先に店があるとは思えない道をどんどん山の中に入っていくと…
スタッフ:「ここでしょうか。看板があります」
ついに発見!
森の中でポツンと佇む古民家カフェ、その名も「森の音こ」
森の「音(ね)」にひらがなの「こ」と書いて「もりのねこ」
店名の由来は?
店主 但馬さん:「森の中にあるカフェで静かな雰囲気なので森の音をゆっくり楽しんでいただけるようにあえて音という漢字を使いました。ねこが好きなので「ねこ」と店名をかけ合わせています」
店の看板ネコの名前は「店長」
現在27歳の但馬望里さんがカフェをオープンしたのは去年の4月。
以前まで別のオーナーがこの場所でカフェを開いていましたが、その店を譲り受け新たに古民家カフェとしてオープンさせました。
東京出身の但馬さん。
実は驚くべき経歴の持ち主だったんです。
但馬さんは高校卒業後、周りの友人が大学へと進学していく中で自分の進むべき未来が見えずにいました。
そんな中、新たな人生のスタートを切るために選んだ道は、「日本一周の旅」だったのです。
店主 但馬さん:「100万円ためて日本一周したんですけど、100万あれば3年は生きていけるって思ったわけですよ。それがあっという間になくなって…」
店主 但馬さん:「お金がないなりに自分で工夫してヒッチハイクしてみたり野宿してみたりとかでいろんな人との出会いがあったりして」
日本一周の旅は自分にとってプラスになる経験だったそうです。
カフェに興味があった但馬さんは、旅の中で全国の人気カフェ店を巡りながら7年という歳月をかけて47都道府県を制覇。
その旅の中で大きな影響を受けたのが北海道の十勝だったのです。
店主 但馬さん:「カフェがやりたいというのもありましたが、自力で暮らしたいっていうのがすごく大きくて。自分でまき割って…どこまで自分ができるんだろうって試してみたかった」
但馬さんが生活する場所を考えていた時に忠類と縁があり、こちらにたどり着いたのだそうです。
店主 但馬さん:「森の中っていうのは話をいただいたときに私の理想なんじゃないかって思いましたね」
カフェで人気のメニューは、自家焙煎コーヒーと手作りスイーツ。
コーヒーはブラジル産の豆をベースにコロンビア産とグァテマラ産をブレンド。
深煎りすることでほどよい苦みと酸味がバランスよく感じられ、あっさりとしたコクが味わえる一杯となっています。
スイーツの一番人気は、もっちり感がウリの手作りプリンです。
卵と牛乳を主原料にしているプリンが一般的ですが、但馬さんが作るプリンはさらにクリームチーズを加えています。
チーズケーキの様な硬めの食感が味わえます。
男性客:「もっちりしていておいしいですよ」
ランチのフードメニューは日替わりで3種類ほどが楽しめます。
店内には静かな時がゆったりと流れます。
店主の但馬さんの願いは、本でも読みながらゆっくりとした時間を過ごしてもらうこと。
お客さん:「ゆっくり本とか読めるし、料理もおいしいので楽しんでます」
お客さん:「すごい森に囲まれてる感じがなんかすてきです」
店主 但馬さん:「私からしたら本当に最高の条件でしたね。自分が挑戦できる土地だなとは思いました」
住所:幕別町忠類東宝93
営業時間:午前10時~午後5時
休:不定休(営業日はお店公式HP・インスタで確認)
忠類の町から国道236号線を帯広方面へと向かうと、忠類北12線という看板があるので、そこを右折します。
2キロほど道なりに走ると、右側に小さな看板があるので右折。
砂利道を500mほど進むと右手に小さな看板があるので右手の小道に入ると到着します。
※掲載の内容は番組放送時(2024年10月3日)の情報に基づきます。