2024.09.28
深めるだから、カモミールさん。
あなたもぜひ、最初は不本意かもしれないけれど、強制的に何日間か「何もしない」をやってみてください。
そして、休む間に気持ちに余裕が出てきたなら、目の前の就活についても日々の諸々についても「そこまでやる必要あるかな?」という目線から、一度問い直して整理してみてほしい。
なんならその過程で「ああ、これいらねえや」とちょっとでも思う対象があったなら、容赦なくそれを捨て去ってやりましょう。
それがきっとあなたにとって、いい効果をもたらしてくれるはずだから(時間や予定の「ファスティング」とでも言うべき感じかもね)。
人間、何かしていなきゃダメなんてことはない。ただそこにいるだけで大丈夫。
カモミールさんにはあたしと一緒に、ぜひそんな新しい「常識」に目を開いてもらいながら、目下の人生の荒波をのらりくらりと乗り越えていくすべを、社会に出る直前期であろう今のうちに、どうか身につけてもらいたい。
あなたの頑張りが、サステナブルなものに変わっていくことを祈りつつ。同じく膨大なタスクに振り回されがちなせいで、これまで疲れがちだった人間として。
カモミールさんと共に変わっていけるよう、あたしも今後をしっかり見定めていきたいなぁと、このコラムを書きながらそう思っているのでした。これまでと違う意味で、お互い「頑張って」いこうね!
というわけで、今回は就活中の方からのお手紙をきっかけに、身の回りのこなさねばならぬ諸々との向き合い方について、改めて自分事としても思いを巡らせてみました。
いやぁ何事をなすにしたって、こころもからだもある程度満ちていなければ、自分の思ってることをかたちにするのって難しいんだよね。それをひしひしと感じる今日この頃。
2024年のさっぽろレインボープライドも終わり。
女装を生業にする者としても、LGBTQの活動に携わるひとりの人間としても。
自分のあり方や進んでゆく道を、ポジティブな意味でも考え直し、練り直してみようかなぁと、改めてそんな風に思っているあたしだったのでした。
読者の方々も、それぞれ抱えるものはいろいろあるかもしれないけれど、根を詰めすぎず、これからもゆるっと生き延びてねん。
ではでは皆さん、Sitakkeね〜!
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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部 ナベ子
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「 さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。
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