2024.09.26

育む

「いよいよおやすみだね」の意味…“夏休み”に特別な体験を!意気込む私にこうちゃんが教えてくれた本当にスペシャルな日【室谷香菜子のいっくじ日記#8】

旅のあと、こうちゃんの「おやすみ」は

旅の余韻に浸る間もなく、日常はすぐに戻ってくる。
数日ぶりに保育園に登園すると、見たことのない水槽が園内にありました。

「あれ!!!水槽あるよ!!!」

魚が好きなこうちゃんは大興奮!
聞くと、園長先生がグッピーをもらってきたそうで、その水槽が旅行中に設置されていたのです。

「かわいい!グッピーかわいい!家でも飼いたいよ~!」

数日ぶりの保育園。
「保育園行きたくない!こうちゃんず~~~っと休みがいい!」と言っていたのに、着くと先生やクラスのお友達1人1人とハグをしてにっこにこ。
ほっとする瞬間です。

その日の帰り道、手をつないで歩きながら「こうちゃん、旅行楽しかったね。何が一番楽しかった~?」と聞くと…

「グッピー!」

「グッピーじゃなくて、旅行の話!いろいろやったよね、何が楽しかったの?」

「グッピー!!!!!!」

4日間の濃厚な旅の記憶が、グッピー一色になってしまったのか…

こんなにきれいな海できれいなお魚、見たじゃない…

そして次の日の朝、こうちゃんは「お手紙どうぞ」とメモ紙を渡してくれました。
最近、ひらがなを少しずつ読むだけではなく書けるようになってきました。
それを開くと…

『ままへ いよいよおやすみだね』

「こうちゃん、今週ずっとお休みだったよね?」
「違うよ、日曜日のお休み!!!」

“おやすみ”は、夏休みのことではなく、いつも通りの週末の休みのことだったんです。

改めてその手紙を読んで私はハッとして、なんだか、力が抜けました。

そうだよね。

特別な場所へ行き、特別なことをすることが最高なわけじゃない。

日常の中のちょっとしか変化だって十分スペシャルだし、子供もハードスケジュールには疲弊する。

夏休み。
どこかへ出かけるのもいいけど、家の中で好きなことをしてゆっくり過ごす日があったっていいのだ。

それが痛いほど分かった今回の旅。
これもまた、母6年目に得た貴重な経験と学びです。

ここで一句!

「拍子抜け 遠くへ行くより いつもがいい」

「連載|室谷香菜子の「いっくじ」日記」

****

文|HBCアナウンサー 室谷香菜子
青森県出身。2009年HBC入社。HBCラジオ「アフタービート」、「美香と香菜子のおさんぽ土曜日」などを担当。2018年第1子(男の子)を出産。趣味は寝かしつけ後のドラマ鑑賞と、美味しいお酒。息子(こうちゃん)との日常はInstagramでも発信中。

編集:Sitakke編集部あい

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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