2024.09.19
深める歌志内市は、古くから産炭地として栄えてきたマチ。
1960年ごろまでは人口は4万人以上!しかし今は約2600人と、「日本で一番小さな市」になっています。
なんこは、そんな「石炭のマチ」歌志内で古くから食べられていた「炭鉱マンの味」。
炭鉱ではたくさんの馬が働いていて、作業中に命を落としたりケガをしたりした馬を弔いの意味もこめて食べていました。
「リヤカーを引いたおじさんが、一斗缶入りの生のなんこを売りに来ていた」
「馬の腸には内容物が詰まっていたり毛があったりと、今売っているものとはずいぶん違って、寒い時にかじかみながら塩をかけたわしでこすり、下ごしらえをしていた。それが子どもの仕事だった」
歌志内市郷土館がまとめた資料には、そんな当時を振り返る証言もあります。
親せきや家族で集まるときには食卓に上っていたなんこ。
家庭によって、味も具材もさまざまですが、お正月には、たけのこをいれたなんこを作る家庭も多かったようです。
さて、昔から家庭で親しまれてきたなんこ。大学時代に私が味わった「第二のふるさとの味」を教えてもらいに、あるお家におじゃましました!
「山ごはん」化に向けて抜かりなく研究していきますよ!