2024.09.13

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「めんこいよ」アイボの“ナナ”が高齢者に癒しと明るさを…ペットとの共生を考える

大きな活力になる一方飼う責任も…そんなとき

ペットが高齢者にもたらす効果について、NPO法人「ツキネコ北海道」の吉井美穂子理事長はこう話します。

「生活の中で伴侶動物がいるということでハリが出たり、癒やし効果があったり健康寿命が延びたり…活力がもらえる」

ツキネコで管理する猫は300匹以上。

高齢の飼い主からの一番多い相談は、入院、死亡のとき飼い猫を引き取ってほしいということでした。

吉井さんが、高齢者にも安心して猫を飼ってほしいと10年前に始めたのが「永年預かり制度」です。

この制度は猫を「飼う」のではなく、「預かる」という形で、猫と一緒に暮らすシステムです。
所有権はツキネコ北海道に残したまま猫を飼ってもらい、面倒を見られなくなるまで生活をともにします。

そして預かり者が病院や施設に入るなどして、猫を飼育できなくなった際は、無条件でツキネコ北海道に猫を返す仕組みです。

▼「永年預かり制度」についてはこちら!↓↓
「めちゃくちゃ甘えっこ」保護ネコに“我が家”を。高齢でも一緒に暮らせる「永年預かり」

制度ができてこれまでで400匹以上が、新しい「我が家」に迎えられました。
知名度もあがり、関東圏にも貰い手がでてきています。

ツキネコの吉井理事長は「『夫婦の会話が増えた』とか、『日々の生活の活力、楽しみができた』と、私たちが思っている以上の声が聞けてやってよかった」と手ごたえを感じています。

ペットと送る楽しい余生。

飼い主の生きる力になり、ペットには安心できる場所がある。

そんな「共生」の形がここから見えてきます。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年8月21日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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