ペットが高齢者にもたらす効果について、NPO法人「ツキネコ北海道」の吉井美穂子理事長はこう話します。
「生活の中で伴侶動物がいるということでハリが出たり、癒やし効果があったり健康寿命が延びたり…活力がもらえる」
ツキネコで管理する猫は300匹以上。
高齢の飼い主からの一番多い相談は、入院、死亡のとき飼い猫を引き取ってほしいということでした。
吉井さんが、高齢者にも安心して猫を飼ってほしいと10年前に始めたのが「永年預かり制度」です。
この制度は猫を「飼う」のではなく、「預かる」という形で、猫と一緒に暮らすシステムです。
所有権はツキネコ北海道に残したまま猫を飼ってもらい、面倒を見られなくなるまで生活をともにします。
そして預かり者が病院や施設に入るなどして、猫を飼育できなくなった際は、無条件でツキネコ北海道に猫を返す仕組みです。
▼「永年預かり制度」についてはこちら!↓↓
「めちゃくちゃ甘えっこ」保護ネコに“我が家”を。高齢でも一緒に暮らせる「永年預かり」
制度ができてこれまでで400匹以上が、新しい「我が家」に迎えられました。
知名度もあがり、関東圏にも貰い手がでてきています。
ツキネコの吉井理事長は「『夫婦の会話が増えた』とか、『日々の生活の活力、楽しみができた』と、私たちが思っている以上の声が聞けてやってよかった」と手ごたえを感じています。
ペットと送る楽しい余生。
飼い主の生きる力になり、ペットには安心できる場所がある。
そんな「共生」の形がここから見えてきます。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年8月21日)の情報に基づきます。
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