2024.09.13

ゆるむ

【体験レポ】アナウンサーが絶叫!?アニメアフレコに現役アナ3人が挑戦してみたら...|後編 

②台本読みをしてみよう

今回アフレコをするのは、代々木アニメーション学院の学生たちが制作したオリジナルアニメ「ゆけスマッ!!」。

代々木アニメーション学院 学生制作「ゆけスマッ!!」台本

<「ゆけスマッ!!」STORY>
卓球の大会でライバルの「木崎(きさき)」に敗れた、主人公の「卓(たく)」。自暴自棄のまま訪れた、山奥の旅館で、卓球が上手な「座敷童(ざしきわらし)」に出会います。古びた旅館に住みつき、毎日1人で卓球をしていたという「座敷童」は、「卓」に必殺技を伝授します。果たして、「卓」は、ライバル「木崎」に勝つことはできるのか…!?

台本読みで重要なポイントは?

渡邉先生:まず、台本読みで重要なことは…「キャラクターは生きている」ということを徹底すること。リアルさをとことん追求することが大事です。

一同:ふむふむ…「キャラクターは生きている」…。

渡邉先生:例えば、台本のカットナンバー88を見てください。主人公・卓と座敷童が卓球の試合をしているシーンです。

渡邉先生:座敷童のセリフに「生意気だべ~!」とありますね。キャラクターの状況を補足する「ト書き」の欄には、“悔しそうにふくれている 座敷童”と書いてあります。さて、座敷童は、なぜ悔しいのだと思いますか?その悔しさはどこからきているものだと思います?

カットナンバー88のシーン。通常、多くのアフレコ現場ではこの「線画」と呼ばれる下書きの状態に声をあてていく。

森アナ:う~ん…台本の1ページ目に書いてある「キャラクター設定」を見てみると、「古びた旅館で 毎日一人で卓球をしていた 座敷童」と書いてあります。つまり…座敷童は今まで他人と対戦したことがなかったってことですよね。

渡邉先生:その通りです!他人と対戦したことが無かった座敷童は、「負け」を知らなかった。自分のことを「強い」と思っていたんだと思います。でもこのシーンで初めて「負け」を知ったわけです。

そう考えると…きっと、この「生意気だべ~!」は、きっと、子どものような
悔しがり方でしょうね。地団太も踏んでいたかもしれません。

このように台本読みでは、セリフ1つ1つに込められた感情をしっかり解釈して、その感情を声に乗せることが重要です。

「台本読みって…奥が深い!」と森アナ

森アナ:たった一行のセリフでも、そのキャラクターの人物像を読み解いて、感情を想像して、それを声に乗せる作業が必要ってことですよね。ウワー…これは大変そうだ~!

台本読みに何度も挑戦する堀内アナ

堀内アナ:普段、私たちアナウンサーの原稿って一文一文が長いんです。長めの文章の中で、感情を表現するという経験はあるんですが…今回の台本のように、短いセリフ一言に感情を乗せるのって本当に難しいんですね。

真剣な表情の堰八アナ

渡邉先生:声だけではなくて、実際に地団太を踏んでみたり、表情を作ってみたり、身振り手振りで感情を表現することも、いい演技に繋がりますよ。

堰八アナ:いろんな感情を表現するためには、きっと豊富な人生経験も必要になってきそうですよね。

渡邉先生:その通りです。そういう意味では、様々な経験をしておくことも大事です。自分自身の経験から、当時の感情を引っ張ってくることができると、リアリティが全然違ってきます。ほかにも、多くの映画や本に触れて、登場人物の心情を想像する訓練も、効果的だと思います。

一同:わかりました!

真剣にメモ書きをする3人

渡邉先生のアドバイスを受けながら、台本読みの特訓に励んだ3人。
まだまだ粗削りではありますが、いよいよ、最後のステップ「③映像に声をあててみよう」にチャレンジです!

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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