2024.09.07
育む国が少子化対策として打ち出した「こども誰でも通園制度」。
8月から北海道札幌市でもお試しの運用が始まりましたが、実際に利用して見えてきた課題を、ある家族に密着して考えます。
リモート会議中のみかさん(34)です。静かな部屋で仕事に集中しています。
しかし、普段のみかさんは、4歳と2歳の育児に追われる日々です。
この日、やってきたのは札幌市厚別区内の保育園。「こども誰でも通園制度」を利用するためです。
8月、札幌市でも「お試し運用」が始まったこの制度は、国の少子化対策のひとつ。
保護者が働いているかどうかにかかわらず、生後6か月から2歳児までの子どもを預けることができます。
料金は1時間当たり300円。月に最大10時間利用が可能です。
保育園のおやつの時間です。
2歳のさつきちゃんにはアレルギーがありますが、心配いりません。
事前に、保育園との面談で確認が済んでいるからです。
みかさんは以前は保育園の「一時預かり」の制度を利用していました。
「一時預かりのときは『私用』か『仕事』か書かなければいけなくて。この子にも負い目を感じていた。働いていなくても使っていいよという制度なので、気持ちも楽になりました」