2024.09.15

暮らす

【札幌・滝野すずらん丘陵公園】森のゾーンで感じる動物・昆虫たちの命 自然の魅力とクマ対策の両立は

突然ですが、クイズです。
外に出ようと、フェンスの下を掘っている親と、それを見守る子ども。
この親は、お父さんとお母さん、どちらでしょうか?

音がしたのか?一緒に振り返った (画像提供:滝野すずらん丘陵公園)

正解はお母さん。
クマは出産のころには、もうお父さんは一緒にいません。お母さんが生み育てて、子どもが1才半〜2才半になるころまで、一緒に行動して生き方を教えます。

この親子は、2020年、札幌の滝野すずらん丘陵公園に侵入してしまいました。

公園では出没のたびに対策を強化していて、この4年間は、クマの侵入がありません。
どんな対策をしているのか、現地を歩いて学ぶイベントが、8月に開かれました。

連載「クマさん、ここまでよ

イベントでは、冒頭の質問や、「お母さんと子どもの親子グマが、人の住む場所に近づいてしまう理由はなんでしょう?」など、クマに関する5つのクイズを出題。
小学生と保護者など20人ほどが、公園に設置されたクマ対策の柵や監視カメラを見て回りながら、クイズに答えました。

普段はお客さんが入れない、森の特別エリアを冒険!その道中では、珍しい植物や昆虫を見つけたり、エゾシカやエゾリスが通った痕跡を見つけたり…。
子どもたちは、公園スタッフに質問したり、自分で発見したものを子ども同士で見せあったりしながら、新たな学びに目を輝かせていました。

参加した子どもは、「クマ対策がたくさんされていて、すごいなと思った」「昆虫がいっぱいいて、楽しかった」などと話していました。

滝野すずらん丘陵公園では、9月29日まで、クマの知識とヒラメキをもとに解き進む、謎解きイベントも開催しています。イベントの詳細と、アクセスについては、以前の記事でご紹介しています。
⇒【謎解きイベント開催!「迷える親子グマと森の秘宝」

画像提供:滝野すずらん丘陵公園

そしてこの「おしり」は、クマ対策に向き合ううちにもたらされた「宝物」のひとつ…。「宝物」に出会うまでの道のりや、森のゾーンで発信されている魅力については、これまでの連載の記事や、Youtubeの動画でご紹介しています。
⇒【前編:札幌市内に『野生の王国』があった!クマ対策がもたらした思わぬ「宝物」とは
⇒【後編:札幌にこんな場所があったんだ!800種類以上の生きものが暮らす「森」…大人も知らない"おもしろさ”続々

連載「クマさん、ここまでよ
暮らしを守る知恵のほか、かわいいクマグッズなど番外編も。連携するまとめサイト「クマここ」では、「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵や、道内のクマのニュースなどをお伝えしています。

文:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は取材時(2024年7~8月)の情報に基づきます。
※イベントは北海道庁主催、滝野すずらん丘陵公園共催、HBC事業実施。クイズで楽しみながらクマ対策を学ぶイベントは8月25日、謎解きイベントは7月末~9月29日まで開催

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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