パスタやそうめん、そばなど、自宅に乾麺を常備しているという方は多いのではないでしょうか。
乾麺は、「停電時の防災食」としても活用できるんです。

ことし9月6日で、北海道胆振東部地震から6年が経ちます。当時は大規模な停電「ブラックアウト」が発生しました。

私、HBCアナウンサーの堀内美里(ほりうち・みさと)は、登山をして、ごはんを食べる…いわゆる「山ごはん」が趣味。
いろいろな環境で料理を作ってみましたが、山で料理をするときは水や電気がない状況です。

山頂でホットサンド(北海道・黄金山)

あれ?これらのグッズやアイデアって、災害時にも使えるのでは?と思い、「山ごはん」をヒントに、断水・停電の状況で食事はどう用意するかを考えることにしました。
4月には、「焼き鳥缶」を活用した防災レシピをご紹介しましたが、今回は、「水漬けパスタ」に注目しました。

防災の専門家に聞いたポイントと、「水漬けパスタ」のレシピをご紹介します。

連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが

停電時でも心と体をほっと

「水漬けパスタ」は、乾麺をあらかじめ水に漬けておくことで、加熱時間を省略・短縮するアイデアです。

一般社団法人「防災安全協会」の事務局長・水口健さんは、「日ごろから買い置きのあるパスタなどの乾麺は、時間をかけてふやかせば、熱湯でゆでる必要がないので、災害時にガスや電気が止まっても調理できます」と話します。
「ゆでるのは乾麺への給水を早くするためなので、時間をかければ火を通さなくても食べられる状態になる」そうです。

パスタを半分に折り、食品保存用袋などに入れ水に漬けます

約30分置くと、麺がやわらかくなりました

具や味付けにも、常温食材が活用できます。
水口さんは、「停電で冷蔵庫が使えない場合も、ローリングストックしておくことで常温食品が備蓄になります。例として、乾麺、缶詰、レトルト食品、乾燥ネギ、切り干し大根などがあります」と話します。

2018年9月6日の北海道胆振東部地震では、札幌にある私の実家もブラックアウトの影響を受けました。
家屋に影響はなく避難所に行く必要はありませんでしたが、炊飯器や冷蔵庫が使えませんでした。

カップラーメンや菓子パンなど、すぐに食べられるものを探し回りましたが、近所のスーパーは長蛇の列。売りに出されているものの中には、価格が上乗せされているものもありました。
ポータブルのカセットコンロを主につかって、電気が切れた冷蔵庫の中に入っていた食料や、ストックの缶詰、お菓子などを食べました。

どんな状況であっても、生きていくためには食事が必要。
停電時でも心と体をほっとさせる時間を作るために、今回は「水漬けパスタ」「常温食材」「カセットコンロ」を活用したレシピ2選に挑戦します。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X