2024.09.03
暮らすパスタやそうめん、そばなど、自宅に乾麺を常備しているという方は多いのではないでしょうか。
乾麺は、「停電時の防災食」としても活用できるんです。
ことし9月6日で、北海道胆振東部地震から6年が経ちます。当時は大規模な停電「ブラックアウト」が発生しました。
私、HBCアナウンサーの堀内美里(ほりうち・みさと)は、登山をして、ごはんを食べる…いわゆる「山ごはん」が趣味。
いろいろな環境で料理を作ってみましたが、山で料理をするときは水や電気がない状況です。
あれ?これらのグッズやアイデアって、災害時にも使えるのでは?と思い、「山ごはん」をヒントに、断水・停電の状況で食事はどう用意するかを考えることにしました。
4月には、「焼き鳥缶」を活用した防災レシピをご紹介しましたが、今回は、「水漬けパスタ」に注目しました。
防災の専門家に聞いたポイントと、「水漬けパスタ」のレシピをご紹介します。
「水漬けパスタ」は、乾麺をあらかじめ水に漬けておくことで、加熱時間を省略・短縮するアイデアです。
一般社団法人「防災安全協会」の事務局長・水口健さんは、「日ごろから買い置きのあるパスタなどの乾麺は、時間をかけてふやかせば、熱湯でゆでる必要がないので、災害時にガスや電気が止まっても調理できます」と話します。
「ゆでるのは乾麺への給水を早くするためなので、時間をかければ火を通さなくても食べられる状態になる」そうです。
具や味付けにも、常温食材が活用できます。
水口さんは、「停電で冷蔵庫が使えない場合も、ローリングストックしておくことで常温食品が備蓄になります。例として、乾麺、缶詰、レトルト食品、乾燥ネギ、切り干し大根などがあります」と話します。
2018年9月6日の北海道胆振東部地震では、札幌にある私の実家もブラックアウトの影響を受けました。
家屋に影響はなく避難所に行く必要はありませんでしたが、炊飯器や冷蔵庫が使えませんでした。
カップラーメンや菓子パンなど、すぐに食べられるものを探し回りましたが、近所のスーパーは長蛇の列。売りに出されているものの中には、価格が上乗せされているものもありました。
ポータブルのカセットコンロを主につかって、電気が切れた冷蔵庫の中に入っていた食料や、ストックの缶詰、お菓子などを食べました。
どんな状況であっても、生きていくためには食事が必要。
停電時でも心と体をほっとさせる時間を作るために、今回は「水漬けパスタ」「常温食材」「カセットコンロ」を活用したレシピ2選に挑戦します。