2024.08.29
深める——『凡人すたいる。』を見ていると、まめさんの日常ってなんだかとても楽しそうですよね。でも、シングルマザーとして3人のお子さんを育てるなど、ご苦労も多々あったとは思います。人生のなかで大変だった時期ってあるのでしょうか?
う〜ん、あったと思いますね。大変だといえば、ずっと大変だったような気はします。子育てもそうですし、お金のこともそうですし。今は絵を描くことが仕事ですけど、その前はパートをいくつか掛け持ちして働いていたこともありました。
今は上の息子2人は成人していますけど、子育て中は余裕がなくて子どもと接する時間が少なかったですね。子どものことをちゃんと見てあげられない時があったり、食事がカレーばっかりだったり。おかげで、一時期うちの子どもたち、カレーが大嫌いになりましたから(笑)。
——大変な時期をどうやって乗り越えてきたんですか?
私の場合、27歳で結婚して、すぐに子どもができて30代は子育てに没頭していました。40代に入ったあたりで離婚したのですが、それからはどこか吹っ切れたような気がします。離婚の理由はひとつではありませんが、たぶん、私は誰と一緒になっても結婚には向かない性格なんだと思うんですよね。20代、30代の私は、結婚して子どもが生まれて、マイホームを持つのが正しい人生っていう風に考えていたところがありました。幸せのカタチにとらわれて無理をしていたのかも。 結婚が一番の幸せだから、このカタチを頑張らなくちゃって思い込んでいました。勇気がいる決断でしたけど、そういうこだわりを手放し「人生、一人でどうにでもできるんだ」って気づいて、意外にも目の前が明るくなったんです。
北海道で活躍するクリエイターたちの裏側をご紹介!
HOKKAIDO CREATORS INTERVIEW