年次が上がってくると徐々に任される仕事が増えて、人を巻き込んで進めていく力も求められるようになります。心当たりのある方も、きっと少なくないはず。他者の力を上手く借りて、お互いに協力しながら物事を進めることができれば、よりよい相乗効果がもたらされます。
では、人を巻き込むにはどうしたら良いのでしょうか? 今回はマナー講師である筆者が、仕事で周囲を巻き込める人の3つの特徴をお伝えします。
誰からも信頼される人というのは、対人関係のバランスが上手な人でもあります。人によってコミュニケーションの適切な距離感は違います。そのため、相手がどんなタイプなのかを知っておくことが大切です。
まずは自分から進んでコミュニケーションを取り、相手のタイプを見極めます。そうすれば無意味に嫌われることもありません。つかず離れず、そして、近すぎず遠すぎずの距離感を持つことが大切です。
人は誰しも自分の感情を理解し、「わかってもらいたい」「共感してもらいたい」と思っています。相手に共感してもらえると「自分自身を受け入れてもらえた」と感じ、共感してくれた人に親近感や信頼を寄せます。
相手の話にしっかりと耳を傾け、気持ちを尊重できるようになれば、相手が何を求めているのかも自然にわかってきます。相手の価値観や感情に目を向け、共感し寄り添うことで、信頼を得ることができるのです。
仕事をしていると、ときには想定していなかったことも起きます。たとえ周りがパニックに陥ったとしても、流されることなく冷静に物事を確認し、判断する力が必要になります。
落ち着きを取り戻す方法の一つとして挙げられるのが、深呼吸をすること。慌てているときは冷静な判断ができなくなりがち。そんなときこそ、深呼吸を数回繰り返すことをオススメします。
そして関わる人が増えるほど、意見が食い違うことも出てきます。その際には公平に判断するためにも、まずは両者の気持ちを受け止めます。そのうえで上手く間を取り持ち、両者の立場に配慮することが重要です。
周囲を巻き込める人とは、自分の考えを伝えつつ相手の意見を尊重し、両者を上手く調整して仕事を進められる人ではないでしょうか。今回は仕事でぜひ意識してみてほしい、周囲を巻き込める人の3つの特徴をお伝えしました。
文:桜美月(イメージアッププロデューサー・マナー講師)
ブログ:「魅力開花」立ち居振る舞いシンデレラマナーレッスン東京・日本橋・松山
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