菓子コーナーの頭上には、小型の列車が走行。
また、ポップはカラフルで分かりやすくユニーク、壁画は店ごとに異なるなど、楽しく買い物ができる店作りをしています。
そもそもロピアは、1971年に創業した精肉店が始まり。
1994年にスーパー業界に参入し、2024年2月期の売上高は4126億円で、2031年度にはグループ売上2兆円が目標です。
急成長の秘密は、ユニークな商品だけではありません。
安さ、種類の多さ、そして量の多さ。
常連のお客さんが口をそろえる魅力です。
トウモロコシは1本100円(税抜き)。ピザは1枚599円(税抜き)。
さらに精肉コーナーでは豚肉も鶏肉も…とにかく安い!
なぜ、こんなに安くできるのでしょうか?
特に精肉に関しては、一頭買いをする上に、精肉店から始まったノウハウでカット技術なども自社で持ち合わせていることが安さの要因だといいます。
大容量でまとめ買いを促し、そして、コスト削減。
ロピアがターゲットにしているのは、子どもが2人いる30~40代のファミリー層です。
レジを現金のみの支払いにすることで、カード会社に払う手数料を削減。
飲み物は常温販売で、冷蔵庫や電気代などを削減。
独自開発の買い物カートは、4つまでカゴを置くことができます。
100円を入れてカートを借り、定位置に戻せば100円が帰ってくる仕組みで、カートを整理する人件費を抑える徹底ぶりです。
「『低価格で高品質な物を客に楽しんでもらいたい』のと、『同じ商品ならより安く、同じ価格ならよりよい物』を提供して喜んでもらいたい」
さらに、利幅が大きなプライベートブランド商品も販売していて、「にんにくぽんず」や「うにしょうゆ」などが人気です。
普通は他社に生産を依頼するところ、ロピアは食品会社などをグループ化することで、独自性のある、お得な商品を開発できるのです。
そんなロピアには一風変わった独自のシステムがあります。
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