1996年、健太さんの祖父・高橋 (ひらく)さんは、当時60歳。
何をするかも決める前に、まず土地を購入しました。
「何を始めようか」と考えていた時、ダチョウが世界に輸出を始めるというニュースを見て、勢いと直感でダチョウ牧場を開拓しました。
しかし…ダチョウの飼育は温度管理が難しく、苦戦。
そんな中、追い打ちをかけるようにさらなる危機が…。
信頼していた牧場スタッフが体調不良により辞職。
牧場存続の危機が訪れたのです…。
そんな時に立ち上がったのが孫の健太さんでした。
内定していた農業関係の転職先を断り、6年前にダチョウ牧場を引き継ぎました。
氏家健太さん:「30年前に道内にたくさん牧場ができたが、私が始めた時には周りはもう誰もやってなかった。当時はどうやって続けようかな…と」
それまでは牧場経営だけだったこの場所で、カフェを始めることにしたのは健太さんの時代から。
カフェを続ける上で卵はなくてはならないものに。
ダチョウへの感謝と愛情は常に持って接しています。
氏家健太さん:「仲間。最初は産業動物だと思っていた。今がお互いにこの人といると安心するという感覚。敬意を持つっていうことを大事にしたい」
こちらの牧場では、多くの修学旅行生や子ども達を農業体験に迎え、愛情を持って接する姿を見てもらい、命について考える機会を設けています。
担当教員:「いただきますの気持ちを学べる」
氏家健太さん:「いい卵を産んでもらってるから、おいしくないものを作ったら申し訳ない。ダチョウの卵がおいしいということを伝えたい」
ダチョウへの濃厚な想いと味を広めたい。
ニセコエリアで、そんな熱い思いをもった牧場と出会うことができました。
【第二有島だちょう牧場】
住所:北海道ニセコ町豊里239-2
※掲載の内容は番組放送時(2024年8月1日)の情報に基づきます。