2021年9月2日 放送
撮影:神子島智樹さん(弟子屈町 在住)
アイヌ語で〝大地の頭〟という意味を持つ「尻羽岬(しれぱみさき)」。
夏になると、湿った季節風と、冷たい千島海流がぶつかり〝海霧〟が発生します。
その霧は、釧路湿原はもとより、80キロ以上離れた摩周湖をも包み込み、〝霧の摩周湖〟と言われるゆえんに。
海岸線から、一気に切り立った断崖が連なる「尻羽岬」の草原にたたずむと、まるでここが、〝海霧〟の生まれる場所のように感じられます。
青い海から生まれた真っ白な〝海霧〟が、ここから内陸へと、次々と生まれ、旅立っていくのです。