2024.07.29
深める世界で18人のパリオリンピック・バレー審判として選出された明井さん。
国際審判員を目指したきっかけは高校バレーボール部の顧問になったことでした。
「地方の大会だと予選は顧問が審判をすることが多い。当時女性審判がまだ少ない時代だったので、周りから資格を取ってみたらどう?というお誘いを受けて挑戦してみようと」
明井さんは2007年に資格を取得し、日本にいる国際審判員(A級審判員)25名に仲間入りしました。
国際大会で審判をするということは、もちろん、英語のスキルが必要。
やはり、それまでとは違う苦労があったといいます。
「聞き取ることは何となくできるんですけど、それを自分の思ってることを伝えるのが本当に大変。ただ年数重ねていくとその辺も何とか身振り手振りでも伝えられるようになってきた」
2013年にはワールドグランプリの審判員を担当。
そこから毎年、世界選手権やネーションズリーグなどで笛を吹き、2021年の東京五輪では7試合で主審と副審を担当しました。
オリンピックの舞台は、「想像をはるかに超えていた」と話します。
「やっぱりちょっとオリンピックと他の国際大会は選手の意気込みが違うので、オリンピックって特別なんだなと思いました。選手の顔つきや雰囲気も、もう明らかに違う」
世界トップレベルの選手たちを肌で感じ、生徒たちへの指導にも生かしています。
「部活では私自身のバレーの経験を伝えようと思っているんですけど、せっかく国際大会に行って色々なバレーボールを見ているので、そこで感じたことをちょっとでも部員に伝えられたらいいかなと思っています」
最後にパリでの意気込みを聞いてみると。
「レフェリーが目立つ試合は何かとトラブルが多い試合になっているので、私が目立たないほうが試合としてはいい。だから目立たないようにしたいと思います」
パリ五輪のバレーボール競技は7月27日から8月11日まで男女計52試合が行われます。試合の前日まで自分がどの試合を担当するかわからないそうです。
画面の向こうの選手の活躍とともに、明井さんの活躍も注目したいですね。
文:HBCスポーツ部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年7月19日)の情報に基づきます。
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