2024.07.27
深める現状を変えようと9月に控えた刑務官の採用試験を前に、専門学校の生徒たちを招き、見学会が開かれました。
刑務官の制服に身を包み、受刑者の部屋の巡回も体験。
見学会に参加した学生も「一つ一つの作業や業務がとても責任重大。社会に欠かせない仕事だと痛感した」と話します。
そして刑務所自体も、変わらなければならない時期に来ています。
2025年夏から、懲役刑と禁錮刑を1本化させた「拘禁刑」が導入されます。
懲役受刑者への義務だった一律の刑務作業をやめ、改善・更生のため、受刑者の特性に合わせた処遇をおこなうものです。
背景にあるのは、再犯率の高さ。
札幌刑務所の受刑者も平均入所回数は5.2回です。
「刑務所の中でもう一度同じ受刑者に会う。複雑な何とも言えない気持ちになる」
刑務官はそう話します。
再び同じ場所に戻さない、そのための取り組みの一つが名前の呼び方です。
名前の呼び捨てをやめ、「(名字)+さん」で呼ぶのです。「上」と「下」ではない関係を築くのが目的です。
「どういうふうな伝え方をしたらきちんとわかってもらえるのか、常に悩みながら、いまでも正解が分からない」
よりよい更生のために何をすべきなのか。
悩み、とまどいながらも新たな刑務所づくりが進められています。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年7月10日)の情報に基づきます。
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