北海道大学大学院の上野真由美准教授の話にもあったように、新十津川町では、何か奇抜な得策があったわけではなく、地道に捕獲体制を強化していったことが、農業被害の減少につながりました。
新十津川町では、2019年度から3年間の取り組み強化で、農業被害は確実に減少しましたが、実は、2023年度から、再び“農業被害”額が急増しています。
これは、アライグマによる農業被害が低下したことで、農家の皆さんの「もう大丈夫だろう…」という判断もあって、“箱わな”を仕掛けなくなったことから、再び被害が急増する事態となっているのだそう…。
上野准教授が指摘するのは、取り組み強化で生息密度の低下は実現したものの、今度は、その状況を維持することの難しさです。
捕獲の手を緩めれば、また増えるのがアライグマ…。
どうやって駆除体制を続けていくのかが、新たな課題です。
環境省の試算によると、10頭のアライグマが放置された場合、10年後には500頭となり、20年後には2万5000頭を超えるほどまでに増えるとされています。
被害は北海道全域に広がりつつあります。効果のある早急な対策が必要です。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年6月17日)の情報に基づきます。
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