上野真由美准教授によると、3月から6月がアライグマを捕獲しやすい時期だといいます。
「雪どけをし始めた時期ということで、山野にそれほど食べ物がないことと、農作物も実ってないということで、“わな”内のエサが魅力的に感じるのではないか」
アライグマの農業被害を防ぐには、農家だけではなく、自治体や住民を巻き込んだ駆除の取り組みが必要だと、上野准教授は指摘します。
個体数を減らすことが難しいとされるアライグマですが、駆除に一定の成果をみせているマチもあります。
北海道空知地方の新十津川町では、農業被害が増えていたことを踏まえて、北海道の研究機関にアライグマ駆除対策について相談。
それまで20基程度だった“箱わな”の数を150基ほどに増やし、被害の出ている農家に貸し出したほか、さまざまな対策を強化。
アライグマ1頭を捕獲するごとに捕獲した人に町がお金を払う「捕獲報奨金」制度も導入しました。
また、箱わなを設置した時に生息数を調べるために日記をつけるなどして、今後、どれくらいの頭数を年間捕獲していけば、アライグマが根絶に向かっていくかを分析しました。
3年間、アライグマ対策を強化した結果、特定の区域内に存在する生物の個体数を表す“生息密度”が、超高密度を示す【5.3】から、低密度である【0.6】まで下がりました。
地道に地元の捕獲体制を強化したことが実を結んだこの結果に、専門家の上野準教授も「素晴らしい取り組み」と太鼓判を押します。
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