2024.07.13
出かける加水も加温もしていない、「源泉かけ流し」が自慢の知内温泉。
北海道最古の温泉として知られていて、1205年に発見されてから800年以上、枯れることなく湧き出ている秘湯です。
古くから湯治場としても親しまれてきましたが、現在は利用客の多くが60代と高齢化しています。
そこで危機感を抱いていた18代目湯守の佐藤昌人さんが目をつけたのが、ライバル視してきた「サウナ」です。
「温泉の息子というのもあってサウナが嫌いだった。1回入ってみろと言われて、入ったら本当に気持ちいいなと思って」
佐藤さんは、サウナ研究家らとプロジェクトチームを立ち上げ、ついに理想のサウナ施設が完成しました。
建物は道南スギを使った合掌造りで8人がゆったりと利用することができます。
また、温泉宿ならではの楽しみ方も。
それが「湯通し」。
サウナに入る前に湯船に浸かって体を温めておくことでより汗をかきやすくなり、「ととのう」までの時間を短縮できると言います。
さらにサウナ室のストーブは日本で初めて導入されるエストニア製で室温は熱めの100度に設定。
外から新鮮な空気を取り込み、室内を循環しているほか、温泉を引き込むことで湿度を保っています。
北海道最古の温泉地が次の800年を見据え、新たな一歩を踏み出そうとしています。
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