2024.07.04

暮らす

腕が壊死して3日で切断…致死率30%の「人食いバクテリア」恐るべき症状進行の速さを経験者が語る

全国に広がっている致死率の高い「劇症型溶連菌」。

「ただごとじゃないな…死んじゃうのかな…」

感染者の女性と、父を亡くした元ファイターズの選手が、いまの思いを語ってくれました。

札幌市に住む、植田万喜子さんは3年前、命にかかわる感染症を患いました。

「どんどん本当に腕がどうしたのかなっていうくらい腫れてきて…何が起きているんだろうっていう感じ」

植田さんは、病気の進行を食い止めるため、右腕を切断。一命は取り留めたものの、手術を機に生活は一変しました。

国立感染症研究所提供

感染したのは “劇症型溶血性レンサ球菌感染症” …いわゆる 【劇症型溶連菌】 です。

“人食いバクテリア” とも呼ばれ、発症すると、手足の壊死や多臓器不全を引き起こすなど急速に症状が進み、 致死率は30パーセント とされています。

札幌市保健所感染症担当部に話を聞くと、「菌が侵入した場合、爆発的に増えて急激な短期間で症状が進む」といわれているといいます。

過去最悪のペースで増え続けている”人食いバクテリア”【劇症型溶連菌】について調べました。

連載「じぶんごとニュース

今年に入り、全国の【劇症型溶連菌】の感染者数は急増しています。
わずか半年で、過去最多だった2023年の1年間の感染者数を上回り、北海道内でも49人の感染が報告されています。

【劇症型溶連菌】とは、どのような感染症なのでしょうか?
札幌市保健所で教えてもらいました。

感染症担当部長の前木孝洋さんによると、子どもがのどの痛みや熱で症状を出す「溶連菌」と同じ菌として分類されるそう。

軽い症状で終わることがほとんどですが、たまに重い症状を示して、命に関わってしまうということです。

“溶連菌”が劇症化するメカニズムは、いまだ解明されておらず、感染経路は、手足などの傷口や粘膜、または飛沫感染が考えられます。

発症すると、発熱やけん怠感など、 インフルエンザと似た症状 が出るほか、手足に非常に強い痛みや腫れが現れます。

やがて、手足が壊死して、最悪の場合は死に至ります。驚くべきは、症状が進行する速さです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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