2024.07.03
暮らす道東の知床に移住した台湾出身の藍屏芳(らん・ぴんふぁん)さん。
仕事は自然ツアーのガイド。
知床では「唯一の外国人ガイド」で、知床の観光に貢献しています。
英語も堪能な藍さん。
この日は、台湾から来た親子と香港から来た夫婦がツアーに参加。
「クマが出たときに、まずは音を出して自分の存在をクマに知らせる。万が一クマが出たときは、私の指示に従って叫んだり走ったりしないように。クマの位置を確認して後ずさりをし、距離を取りましょう」
この日は5月上旬で、知床は雪も残りながら桜も見られる贅沢な時期。
ツアー参加者も知床の自然に興味津々です。
藍さんのガイドが続きます。
「倒れた木にはこけが生えている。種が飛んできて新しい命が生まれる。この木には栄養がたくさん含まれていて、その栄養で新しい命が成長する。日本語では“倒木更新”といいます」
でも…ツアーも後半になると景色そっちのけで盛り上がることも。
台湾と香港、政治情勢や住むところは違えど言葉に壁がないので、仲良くなれるのも藍さんのツアーの魅力です。
参加者からは「知床で中国語を話せるのは、藍ちゃんだけ。他は英語のガイドさんですから。だから藍ちゃんしかいない」との声も。
英語圏以外の人にも知床の魅力を伝えてくれる、藍さんのガイドに皆さん大満足の様子。