20代(教員歴6年)
「若い先生は、授業に対する引き出しが少ない分、いろいろ準備しなきゃいけない。だけどほかの業務が沢山あって、なかなかそこまでたどり着けない現状があります」
50代(教員歴36年)
「私にとって一番の褒め言葉は『先生、きょうの授業はあっという間に終わったね』って言われること。ものすごく嬉しい言葉ですよね。そうするための授業を準備する時間は…本当に足りない。だから、自信を持って明日の授業時間に臨みきれない」
40代(教員歴20年)
「授業の質が良くなければ、子どもたちにとっての豊かな学びには繋がっていかない。そういった一番かけたい時間に、しっかり時間をかけられる勤務体制になってくれたら」
授業の質を向上させたいと取り組んでいるのに、先生たちには、その準備のために時間を割く余裕がないというのが実情のようです。
こうした状況を見る限り、先生たちの“労働環境の改善”は待ったなし…というところにあるようです。
今回、取材に応じてくれた小学校に勤務する3人の先生は、いずれも教育現場に立つ仕事にやりがいを感じていると話しています。
とにかく授業内容を充実させるために、時間が欲しい…とのことでした。
では、激務をこなす教師の待遇面はどうなっているのでしょうか…給料の手取り額は次の通りです。
・教員歴6年の【20代】の先生は、手取り約20万円
・教員歴20年の【40代】の先生は、手取りで約30万円
このほかにボーナスの支給があります。
教育現場の待遇改善という点にプラスして、子どもを預けている親としても、小さいことであっても先生に協力できることはないのか…という視点は持っていたいと思います。
より良い教育現場、学びの場にしてためにも、一人でも多くの協力が必要なのではないでしょうか。
そうした状況から、どうすれば抜け出すことができるのか。いま一度、学びの場について、社会の誰もが、先生たちに寄り添う気持ちが必要かもしれません。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年6月7日)の情報に基づきます。
■実はコレが私の山登りの原点…!マンガ「山と食欲と私」が大好きなものを教えてくれた【作者・信濃川日出雄さんに特別インタビュー!】前編
■「ゴミ投げといて!」って伝わる?標準語に近いと思いきや…意外なところで出てくる北海道弁|しろまる最北日記㉑【漫画】
■いきなり”支配人”!経験ゼロからすすきのの大規模ホテルを稼働率9割以上にまで導いた女性が、大切にしてきたこと【東横INN】