2024.06.30

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登山好きにも、そうじゃない人にも届けるために。マンガ「山食」のこだわりがスゴかった!【作者・信濃川日出雄さんに特別インタビュー!】後編

北海道の山は「ワイルド」

「山と食欲と私」第8巻・第83話・30P(Ⓒ信濃川日出雄/新潮社) 「山食」では鮎美ちゃんも札幌・藻岩山に登っています

北海道で暮らしてみて

北海道には2011年に移住しました。

東京で10年くらいマンガ家をやったのですが、今後も東京に住み続けるのは辛いと思っていて…。子供を授かったタイミングで、妻の出身地である北海道に引っ越しました。子育てをするなら、北海道がいいかなと。

自然豊かな土地でありつつも、仕事や子供の通学に困らない場所を探して、札幌市の南区にたどり着きました。

信濃川さんもお気に入りの藻岩山、私も何度も登っています!

北海道は最高ですね、何もいうことがないです。

食べ物はおいしいし、自然もそばにあるし、人が優しい。
東京はなんというか殺伐としていて疲れちゃったので、癒されました。

新潟育ちなので、雪にも抵抗はありませんでした。10年以上たって、うんざりしてきましたけど(笑)

「山食」のような作品を作れたのも札幌に来たからだし、子育てもこっちで出来て良かったと思います。

北海道の山には登っていますか?

あまり多くはないですが、札幌近郊の山は大体登りました。
藻岩山はお気に入りで、ときどき散歩するように登っています。

本州の山にも登っているからこそ思うのですが、北海道の山は、良くも悪くも「ワイルド」。より自然のまま残っている気がします。

有人の山小屋やお店がある山もほとんどないし、登山口まで公共交通機関で行ける所も少ない。観光地化していない、そのままの自然を楽しめるのは良さだと思います。不便さがあることで、「冒険」している感覚をより味わえるのだと思います。

例えば、手稲山の「平和の滝コース」は小学校の遠足で登ることもあると聞きましたが、東京の人から見たら中級者向けのコースだと思いますよ(笑)

北海道の山は、まだ多くは登れていません。
鮎美ちゃんが東京在住の設定で、どうしても関東の山が中心になってしまうので…。
ぜひ今度一緒に登りましょう。おすすめを教えてください。

「言いたいことは山々ですが」信濃川さんへのインタビューを終えて…

大好きなマンガの作者さんと、大好きな「登山」や「山ごはん」のお話が出来て、終始、興奮が止まらないインタビューでした。
そして今まで以上に、こだわりと愛がいっぱい詰まった「山食」が大好きになりました。

このマンガを片手に全国各地の山に行き、ごはんを食べて、鮎美ちゃんの疑似体験をしようと思います。
地元・札幌の藻岩山が褒められたのも、とっても嬉しかったです。
北海道にまだまだある素敵な山を紹介がてら、今度一緒に登山をして、山ごはんを食べることを誓いました。ワクワク…!

山ごはんを再現?

そして、信濃川さんの話を聞いてすっかり「山食」モチベーションが上がった私…。
山に行って、信濃川さんのおすすめ山ごはんを作ってきました!!

今回作ったのは、この2品。「おこメンチサンド&フル―酎ポンチ」

第18巻・第193話・21p「おこメンチサンド」&第6巻・第63話・52p「フルー酎ポンチ」(Ⓒ信濃川日出雄/新潮社)

マンガの様に、おいしくいただくことは出来たのでしょうか⁉
次回の記事でお伝えします!

連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが

※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。

文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCテレビ「グッチーな!」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」、HBCラジオ「平野龍一のミライの扉」を担当。登山歴3年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中

編集:Sitakke編集部あい

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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