2024.06.30
食べる北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を連載。
普段は山登り初心者でも楽しめる、お手軽✕絶景の山をご紹介しているのですが、今回は、特別編!漫画家・信濃川日出雄さんのインタビュー記事をお届けします。
▼実はコレが私の山登りの原点…!マンガ「山と食欲と私」が大好きなものを教えてくれた【作者・信濃川日出雄さんに特別インタビュー!】前編
から続く
(以下、信濃川さん)
「山食」の登場人物の中には、私や友人がモデルになっているキャラクターもいます。
ただ鮎美ちゃんだけは、「この人がモデル」というのは実はいないですね。どこかに存在しているはずだと思っています。彼女だったら、どう考えるか、どうするか…を想像しながら書いています。
モデルはいないけど、鮎美ちゃんにまつわるエピソードは、自分の登山経験や友人の話を聞いて、参考にしていますね。
第一話の「山ガールって呼ばないで」という鮎美ちゃんの発言も、登山をする友人が言っていたことをネタにしました。
今からちょうど20年前、26歳の時です。その時は、東京で漫画家として働きはじめ、週刊連載をスタートするタイミング。忙しくなり「自然の中に逃げたい」と思っていた時に友人から、山に誘われました。
そこで初めて行ったのは東京にある「高尾山」でした。
初めての登山は、スニーカーとジーパンで行きました。持っていったのは、コンビニのパン。カバンの中で潰れたパンを山頂で取り出す横で、友人は何やら道具を取り出し、カチャカチャ…。
バーナーを組み立ててお湯を沸かし始めたのです。啞然とする僕の横で友人は、インスタントラーメンをすすり、ドヤ顔。しかも一口もくれなかったんですよ。
その時受けた屈辱が衝撃で(笑)それが自分と山ごはんの出会いでした。
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