蝦名支配人が見せてくれたのは、レストランを回転させるスイッチ。
速度もこれで決めることができます。
開業当時は1時間でぐるっと1周していましたが、お客から「気分が悪くなる」「お酒がはやく回る」という声があがり、最終的には3時間で1周するようになりました。
実は、このレストランを回転させている動力が、30cmほどの小さなモーターなんです。
このモーターが、レストランの下、2か所に設置されていて、レストラン部分を回していたのです。
さらに右回転・左回転のボタンもついていて、通常の営業時には右回転。点検時などには、左回転を使用していたということでした。
そして、いよいよ線路の秘密に迫っていきます。謎の線路は、いったい何のために敷かれているのでしょうか。
そして何やら巨大な機械が乗っているのですが、これはナニ?
「こちらは、ホテルの外壁メンテナンスや窓拭きをするゴンドラを走らせるレールです」
実は、窓拭き用のゴンドラは、ビルの上では、クレーンに吊るされており、レールを走行することで、ビルの壁面に沿って移動できる仕掛けになっているというのです。
こうして、5月31日でセンチュリーロイヤルホテルは、51年の歴史に幕を閉じました。
■【調査結果】
「レストランから見える線路の様なものは、窓ふきのゴンドラを吊るすクレーンのレールでした!」
さて、気になるのが、センチュリーロイヤルホテルが入っていたビルの今後です。
ビルを所有する住友生命によると「7月以降にビルの解体工事に着手する予定」とのことです。
今後の新ビル建設については「新幹線の工事とは関係なく、さまざまな環境を考えながら決めていきたい」ということで、まだ未定としています。
JR札幌駅前は、JRの新ビルや、ヨドバシカメラの新しいビルなどが計画されています。10年後の札幌駅前の風景は、ガラリと変わることになります。
文:HBC報道部もんすけ調査隊
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年5月31日)の情報に基づきます。