池田貴子特任講師が見せてくれたのは「ベイト」。
「ベイト」は駆虫薬=いわゆる虫くだしを混ぜた餌です。
これをキツネが出没する場所にまきます。
キツネが食べるとエキノコックスが体外に排出されます。
ただ、一度エキノコックスを排出しても、再度、感染してしまう可能性があるため、この対策は、継続的に行うことが大事だといいます。
ベイトを作る人の確保にくわえ、決まった範囲に決まった密度で月に1回…半永久的にまき続けるこの方法。
池田特任講師は「ランニングコストはとてもかかる。公の事業としての位置づけで、北海道は除雪と同じぐらいの必須事業にしてもいい」と提唱します。
札幌市以外の例では、湧き水で有名な北海道後志地方の京極町では、町が年6回、山道などに駆虫薬入りの餌「ベイト」を計7200個まいています。
また、キツネのふんを回収し検査も行い、効果を確認しています。
ベイトは有効な対策ですが、手間とコストがかかり、また、危険性が低いとはいえ、ペットや子どもが誤って食べるのが心配という声もあります。
まずは一人一人ができる予防策、屋外から帰ったら手をよく洗うことを心がけましょう。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年5月21日)の情報に基づきます。
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