2024.05.31

育む

「こうちゃん好きなのに。ママきらいなの?」虫を愛する息子の言葉で…“好きな人の好きなもの”に新しい世界を教えてもらった日【室谷香菜子のいっくじ日記#4】

なんとかこうちゃんに持って帰りたい…!

姉家族も一緒に帰省し、実家の庭でバーベキューをしました。

飲み物が足りなくなり、姉と2人で歩いて数分のドラッグストアへ向かっていた途中。

民家の壁に、大きな大きなカマキリがくっついていたのです・・・!

「カマキリだ!!!!!」

緑色の体。長い両脚。

恐る恐る近づいてみると、顔が逆三角形で、目が大きい。

カマキリの体長の平均は分かりませんが、姉も私も「…これは大きいね」と同じ意見。

なんとかして、こうちゃんに持って帰りたい…!

大喜びする顔が見たい…!

「ママ、すごい!」とも言われたい…!

奇跡的にカバンに1枚入っていたビニールの袋を虫網代わりに、さっと捕るイメージで立ち向かおうとしましたが…

実際に大きなカマキリを目の前にすると、あと1歩が前に出ない。

カマキリってどんな動きをするんだろう…ジャンプする?

こっちに向かってジャンプしてきたらどうしよう…

結局、姉と2人でぎゃ~ぎゃ~騒ぎ、格闘しながら、何とか袋の中に収めることができました!(興奮しすぎて写真を撮るのを忘れました…)

買い物を終えて、足早に帰宅し息子に見せると、憧れのカマキリを前に、くぎ付けです。

「お~…でっかい。本物だ…」

そして、その日の夜は「カマキリと一緒に絶対寝る!!!」とかごを離しませんでした。

以前の私なら、虫と一緒に寝るなんて、そんなの絶対に無理。

でも、自分で捕獲したカマキリだし、かごの中には他にも息子が初めて見て感動した虫たちがいます。

それに、明日には放す約束をしているし…

あれこれ考えながらかごを覗いていると…なんだか、かわいい。

結局、枕元に虫たちを置いたまま朝を迎えました。

日が昇ってかごの中をのぞくと、カマキリ以外の虫たちはすべていなくなっていて、カマキリだけが得意げに空間を独り占めしていました。

息子は絶句。

さすが昆虫界の名ハンター。カマキリ、恐るべし。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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