2024.05.28

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「​​人生ってどの時代もしんどい。だから…」監督に聞いた!映画『九十歳。何がめでたい』の見どころ

一声で物事が好転することがある

大竹アナ:映画『九十歳。何がめでたい』は、どんな作品でしょうか。

前田監督:一言で言うと、観た人がみんな元気になれると思うんです。
90歳の草笛光子さんが実際に90歳の役を演じるわけですから、もうそれだけで僕は奇跡かなと思っていて。毎日奇跡が起こるんじゃないかなと、実際起こっているんですけども。
いろいろなドラマがあるんですけど、草笛さんがスクリーンにいるということが、全て元気、エネルギー、太陽のような人なので、そういうものを感じさせてくれる。

Ⓒ2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 Ⓒ佐藤愛子/小学館

前田監督:今、社会的にいろいろなことが起こっているじゃないですか。そこで下を向いているのではなくて、もう少し何か人にアクションすることで、何か人に一声かけることで、物事が好転していくことってあると思うんです。
そういう映画になるんじゃないかなと思っています。

ぼく自身が、とあるバスに乗ったときに、運転手さんが「いってらっしゃい!」と停留所ごとにおっしゃっていたんです。
月曜日で、雨が降っていて、ちょっと重い空気だったのが、だんだん明るくなっていくんですね。
そして小学生が「いってきまーす!」って言ったんですよね。そうすると、そこでパアーッと、みんな明るくなって。

月曜日で、これから仕事が始まるなというちょっと暗い雰囲気が、明るくなって。僕も現場に行ったら「おはよー」と明るい声で挨拶ができたんですよね。そうすると言われた方も明るくなるじゃないですか。

そういうことで社会全体がみんな明るくなっていけるような、そういう映画にしたい。
映画を観た人が誰かに優しい言葉とか、明るい言葉をかけて、その人がちょっとでも幸せな気持ちになれる、そしてその人がまた違う人に言う…
そう広がっていくような映画になってくれればいいなと思っています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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