2024.05.28

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90歳の孤独…それでも。ベストセラーエッセイ『九十歳。何がめでたい』映画化!魅力3選

魅力① 90歳が主人公、でもあらゆる世代に届くメッセージ

作家・佐藤愛子さんは、1923年・大正12年生まれ。1969年に『戦いすんで日が暮れて』で直木賞を受賞するなど活躍してきました。

そんな「特別な人」にも、体や心の変化は等しく訪れることを、映画は無視せず描いています。

Ⓒ2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 Ⓒ佐藤愛子/小学館

88歳で書き上げた長編小説『晩鐘』を最後に「断筆宣言」をしてからの、鬱々とした日々。
娘や孫には伝わらない、孤独。

その表情が、ストーリーが進むにつれて、どんどん変わっていきます。

Ⓒ2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 Ⓒ佐藤愛子/小学館

90歳も、楽しく生きられる…
佐藤さんが怒りも快活に表現し、表情が豊かになっていくまでの過程からは、「特別な人」だけではない、誰にでも通じる「何歳でも楽しく生きるためのヒント」が伝わってきました。

90歳前後の方にとっても自分に重ねて観られるのかと思いますが、映画の中では、ある登場人物が佐藤さんに力をもらうシーンがあります。
映画全体が明るく、笑いながら楽しく観られるのに、突然泣けるシーンがやってきたり、深い余韻のある言葉が出てきたりします。

90歳・100歳まで続くかもしれない、これからの人生。
どう年を重ねていきたいか、どう生きていきたいか…

どんな世代が観ても、老後のためではなく、現代の社会を生きるために背中を押してもらえるような、メッセージ性を感じました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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