実際に、ライドシェアへの参入を決めた昭和交通の加藤絢也社長は「タクシー事業者の管理下だということが非常に大きい」と強調します。
そして「どの産業にも解禁になるとタクシー事業がうまくいかなくなる」と考えています。
期待と不安。さまざまな思いが入り混じる中、新たな制度が走り出します。
今回解禁になったのは、札幌市、江別市、北広島市と厚田・浜益地域を除く石狩市の「札幌交通圏」です。
このエリアで、土日の午前1時から4時台に、最大110台までの運行が認められました。
ただ、台数についてはこの半分の55台からまずは始めることになっています。
サービスを利用するには配車アプリが必要で、アプリで車を予約して、事前に目的地と運賃を確定させます。
タクシーが足りない時間帯に一般ドライバーの車が活用されます。
運賃はタクシーと同じ水準です。
ただし、解禁はされましたが、すぐに運行は始まりません。
北海道運輸局は、対象のタクシー会社48社に対して、4月30日から意向調査を始めました。
参入したい会社は何台まで出せるかなどをまとめ、5月10日までに回答します。
それを受けて、運輸局は5月17日をめどに割り当て台数を各社に知らせます。
ここから各社が採用活動やドライバー教育を行うので、本格運用は来月以降になるとの見方があります。
午前1時から4時台の運用では限定的すぎる…と思うかもしれませんが、タクシー会社は「冬場」に必ず足りない事態が起きると見込んで備えているということです。
利便性と、安全性…。今後、私たちにとって将来的に役立つ制度として浸透していくのでしょうか。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年5月1日)の情報に基づきます。
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